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ネットでの薬品を買う注意点

多すぎる薬の種類

ネット医薬品

薬に関する法律の改正によって、2014年6月からインターネットを通じて市販薬を購入することが出来るようになったのはご存知でしょうか?
これによって、薬局やドラッグストアなどに行かずとも市販薬が購入できるようになり、便利になったと思っている人も多いかと思います。
また、医薬品の種類によっては面と向かって購入しにくいものなどもあり、それらを対面なしで購入することが出来るようになったのも便利な要素の一つと考えて良いでしょう。

ただ、この改正によって発生したのはメリットばかりではありません。
購入者自身がリテラシーを持って医薬品の知識を得、購入をしなければならなくなったのはデメリットでもあると言えます。

基本的な情報として、今回の法律改正で「簡単に」購入が出来るようになった医薬品は第二類医薬品です。
第三類医薬品(リスクの低いビタミン剤や整腸剤・目薬など)については改正前からインターネットでの購入が可能でした。
しかし、第二類医薬品(風邪薬や鎮痛剤など)はいままでは薬局での対面販売しか認められていなかったのが、インターネット販売を認めるようになった、ということです。

第一類医薬品(育毛薬や禁煙補助薬などのリスクが高い薬)は、今回の改正で「第一類医薬品」と「要指導医薬品」に分類が行われました。
前者についてはインターネットを通じて対面の代替となるやりとりがあれば購入することができますが、後者については対面でなければ購入することはできません。

さて、これらを基本的な情報として、今後インターネットで薬を買う場合の注意点を上げて行きたいと思います。

気をつけたいポイント

インターネットでの薬品購入で気をつけたいポイントは大きく分けて6つあります。
多くて難しいと考える必要はなく、内容自体はそこまで複雑なものではありません。

まず第一に、購入先のインターネット薬局が認可を受けている正規の薬局か確認することです。
これについては厚生労働省が公開している一般医薬品の販売一覧を見ると記載されていますので、そこに記載のないサイトからは購入しないようにしましょう。

次に、購入をする前に薬品の添付文書をしっかり読むことです。
これについては医薬品医療機器総合機構などがそれぞれの添付文書を公開していますので、購入したいと考えている医薬品について情報を得ておきましょう。

三つ目は飲み合わせについても確認することです。
市販の薬であっても、他の薬と飲み合わせが悪い可能性はありますので、常用している薬がある場合には併用禁忌になっていないか確認しましょう。

四つ目は連絡先と勤務中薬剤師の確認です。
連絡先が書いてあるものの通じなかったりする場合には、悪徳な業者である可能性があります。

五つ目は医薬品の写真の確認です。
実際に購入する医薬品がどのようなものなのか写真で確認しておくことで、トラブルを減らすことができます。

そして最後に六つ目は、ネット購入した医薬品について疑問がある場合には、近くの薬局で相談することが出来ることを知っておくことです。
薬局はそこで購入した薬だけではなく、幅ひろい薬についての知識を持っておりますから、相談に乗ってもらう事ができます。

これらを知っておくことで、薬品のネット購入のリスクを大きく減らす事が可能です。