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薬局で糖尿病を早期発見

薬局から見つける

生活習慣病の一つである糖尿病は、日本全国に950万人もの患者を持つ非常に広域に渡る病気の一つです。
この病気は重篤化すると歩くことができなくなったり、失明の危険性があることなどで知られている危険な病気です。
そんな糖尿病の予備軍は1100万人にも登るとされ、その予防というものが重要視されています。

そこで、糖尿病を早期発見し、重篤化する前に治療を開始しようという動きが薬局で起こっています。
これを始めたのは東京都足立区で、糖尿病診断アクセス革命というプロジェクト名で薬剤師会や医師会の働きでスタートしました。

実は糖尿病の診断というのはそれほど難しいものではありません。
少量の血液と専門の器具さえ有れば簡単に行うことができるため、薬局でも十分に診断することが出来るのです。
そのことを利用して、足立区の薬局にこの設備が設置される動きが進んでいます。

制度化への動き

実際に足立区では3000人にも登る人がこの薬局糖尿病診断を受け、そのうち12%が強く糖尿病の疑い、16%の人がその可能性を否定出来ない、という結果となりました。
薬局でこのような簡単な検診が出来るようになれば、気づかない内に糖尿病が重篤化してしまう患者を減らすことが出来ます。
そういった結果も出ていることから、段々と制度化への動きも進んできているのが現状です。

まだまだはじまったばかりの糖尿病診断アクセス革命プロジェクト。
これが進むと、いつか薬局薬剤師の仕事が一つ増えるかもしれません。