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血圧の上下差が意味する脈圧とは?

人の血圧と健康の関係

中高年くらいの世代になってくると、多くの人が指導を受けるのが「血圧が高い」ということです。
血圧は腕に血圧計を巻くことで簡単に測定できるようになっていますが、案外それが意味することについては詳しく知らない人もいるようです。

血圧を計測をすると必ず上と下という2つの数値が出てきますが、この上下の数値の幅のことを「脈圧」と呼びます。
正確には上の血圧を「収縮期血圧」、下の血圧を「拡張期血圧」といい、2つの差がどれくらいあるかということである程度健康状態を把握することが可能です。

この「収縮」や「拡張」というのは、その人の心臓がどちらの動きをしているかということを示すもので、要するに脈圧というのは人の心臓というポンプが縮んだ時と、開放されたときの流れの大きさの違いを示したものということになります。

一般的にはこの脈圧は上下の差が少ない方が健康的であるとされていますが、あまりにも差がなさすぎるという場合にも、別の病気が疑われるので一概にどちらがよいというふうには言えません。
血圧から健康状態を判断するときには、きちんと上下の数値および脈圧が正常範囲内におさまっているかどうかを見ていきます。

「高血圧」とはどういう状態か

中高年になると増えてくるのが「高血圧」ですが、運動などをした後ではなく、通常時で血圧が慢性的に高い数値となってしまっていることを言います。
最近若干の数値改正が入りましたが、一般的に「高血圧」とされる数値は140/90mmHg以上の状態になっている人と定義されています。

これは上下の幅によって判定をされるので、Ⅰ度高血圧~Ⅲ度高血圧といった段階がありそれぞれどのくらいの数字の範囲で血圧が収まっているかにより判定されます。
また家庭での計測と医療機関での計測とでは平均値が異なるので、自己判断せず疑われる場合にはきちんと医療行為ができる人に計測をしてもらうようにしましょう。