医療翻訳

線引きがあまりない

薬剤師の仕事には枠がありません。
薬剤師の専門知識を必要とするところは数限りなくあるのです。
その一つに医療翻訳の仕事が挙げられます。

英語力が必要とされますが、如何に英語が得意でも同時に医療系の専門知識が無ければ成しえない仕事です。
外資系製薬会社でも翻訳の求人がありますが、海外での報告書作成に必要とされます。
また、臨床開発の文章を翻訳する仕事も多く、ビジネスで通用する英語力を兼ね備えた薬剤師にはうってつけの仕事なのです。

派遣社員として働くという選択肢がありますが、時給は一般のOA事務に比べて400円は高く、月収に換算すると35万円前後にもなります。
専門家ならではの高収入であるため、転職先としても一考の価値はあります。

学術書の翻訳

医療翻訳という仕事に業界の垣根はありません。
製薬会社や医療機器メーカーだけでなく、化粧品メーカーやサプリメントなどの健康食品の分野でも必要とされる業務です。

高い専門知識が必要とされる論文や学会資料、報告書などの学術書や、専門誌の記事などを筆頭に、新薬の認可に伴う申請書の作成や、関連文書の作成があります。
また、医療品の取り扱い説明書も翻訳が必要です。
予想以上に医療関係の翻訳が必要とされるシーンは多く、特に新薬開発において需要があるのです。

治験に関わる文書は膨大な量になりますが、治験翻訳を学ぶ学校がある程です。
文書の種類も多く、英語力や文章力だけではなく専門知識がなければスピーディーに作成することは困難です。
そして、治験関連の文書作成にはスピードが求められるのです。

離職率

薬剤師の職業の中で、最も離職率が高いのが治験コーディネーターだと言われています。
逆に最も離職率が低いのが医療翻訳で、1年以内の離職率が5%の職場が多いのです。
高い英語力が必要とされますが、キャリアを積むことでフリーランスとしての道も開ける分野として、薬剤師が希望転職先に挙げるケースが増えています。

文章というのは細かく批判を浴びる可能性があります。
医学に精通していない翻訳家による文書は、批判の的になる危険性があるため、専門知識のない翻訳家には務まりません。

ストレスからの開放

薬剤師の仕事の中には、ルーチンワークに近いものもあり、それに辟易してもっと自分の知識を活かせる仕事を求めるケースもあります。
また、問題のある患者やお客さんとのトラブルが、大きなストレスとなることもあり、転職を希望するケースは多いのです。
転職先としては年収も良く、知識が生かせることを理由に医療翻訳が多く、転職に備えて勉強をする薬剤師は少なくありません。

勿論医療翻訳は締切もあり、限られた時間内に膨大な文章の翻訳を高いクオリティで完成させなければならないというプレッシャーはあります。
それでも、それは自分との闘いであり、対人関係というストレスからの脱却はある程度可能です。
人によってストレスを感じるものは異なりますが、対人関係が苦手な方にとって、最適な転職先と言えるでしょう。