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化粧品業界

5つの業種

薬剤師の求人サイトで条件検索する際の業種は大きく5つに分類されます。

1.調剤薬局、2.病院、3.ドラッグストア、4.クリニック、5.企業・その他で、ドラッグストアは調剤があるものとOTCのみに分かれます。

企業・その他になっている場合は、中に化粧品メーカーがある可能性もありますが、実際は製薬会社が大半を占めます。

薬剤師が企業に就職を希望する場合、一般的には製薬メーカーか医薬品メーカーを想定しているのですが、稀に化粧品会社への就職を希望するケースがあります。
素人目には化粧品メーカーに薬剤師は適している様に思われますが、予想に反して薬剤師を積極的に雇用する企業はないのです。

化粧品メーカーの商品開発となると研究職になりますが、それを目指すとなると競争率は激しく、簡単には就職できません。

化粧品メーカーが新たに必要とする人材として需要があるのが、工学系出身もしくは農学部出身です。

例えば化粧水に今求められることは、素材よりもナノレベルかそれ以下にすることで、吸収を良くする方法や、自然素材に造詣が深いことなのです。
そのため、薬剤師の資格は思った以上に就職には効力を発揮しないのが実情です。

化粧品会社での仕事

では求人が無いかというと、ゼロではありません。

化粧品メーカーの求人を見ると、求める人材としては薬事申請の経験があり、TOEIC600点以上の薬剤師で、化粧品製材開発の仕事が散見されます。
殆どが化粧品薬事を担当する人材として薬剤師を求めています。

雇用する側とされる側の希望が合致しないケースが多く、薬剤師にとって化粧品メーカーへの就職は難しいものとなっているのです。
化粧品メーカーで研究者として働きたいという希望はがかなう確率はゼロではありませんが、極めて高い競争率であるのが現状です。

研究職以外の業務の一つに品質管理があります。
調剤ミスが許されない世界での経験をもつ薬剤師であれば、より緻密で責任感ある仕事ができると判断されます。
新製品リリースまで、社内のいくつもの部門の審査が必要となりますが、薬事法に抵触していないか否かをチェックする仕事が多く、デスクワークが主となります。

求人要項

募集要項を見ると、応募資格に化粧品製造業での5年以上の実務経験者であることを条件として挙げている企業は多く、薬剤師である必要はありません。

薬剤師の資格を活かした就職、もしくは転職を希望するならば、やはり医療業界でこそ需要があることは間違いありません。

こうした仕事であれば、何も化粧品メーカーである必要はなく、医薬品メーカーやペットショップなどでニーズはあります。

製品開発としての需要がある分野は、シャンプーやコンディショナーを製造販売している企業です。
化粧品メーカーの場合、原材料の開発は勿論、アレルギーテストや皮膚への影響などの研究に薬剤師の知識が求められます。
しかしながら、こうした研究職は人気が高く、競争率が高いため就業率は極めて低いことを忘れてはいけません。